国道21号旧道(御嵩町次月)
岐阜県を通る国道21号は、1952年に制定された新道路法によって指定
されたもの。それより1つ前は国道8号に指定されていました。
今回は旧道路法時代から残る旧国道の一部をここに紹介します。
昔の国道のルートはカーブが連続しているだけの昔ながらのルート。
戦前から存在しており、開通させるのに相当苦労したと思われます。
探索したルート以外は線形改良などによりほぼ消滅しており、通り抜ける
のも見つけるのもほぼ不可能。
スタート地点は×で、可児川を越えて△へ向かいます。
スタート地点にあるのはナウいモーテルで、現道が出来た後に建てられた
もの。2022年現在でもGoogleで検索すると予約フォームが出てきます。
(当然予約は出来ない)
モーテルから南の国道へ続く道は1970年代には存在していたらしく、
今はすっかり消えており探索も出来ない状態となっています。
モーテルを南西に進むと急な坂道が現れます。
道幅はかなり狭く、山の中の3桁県道を彷彿とさせます。
カーブしている区間は特に道幅が広く、ただの道ではない事がよく分かり
ます。路肩は土砂が積もっており、一部の反射板が埋もれていました。
道なりに進むと橋を渡って可児川を通過し、現道に合流する形となります。
この橋は次月橋といい、昭和28年(1953年)3月に竣工したようで、
新道路法が制定されて間もないころに作られたようですね。
1953年以前にも橋があったようで、この橋はおそらく2代目の可能性が
高いですね(1947年の航空写真より)
南側から橋を渡り、左折する道が旧国道のルート。やけに道幅が広い田舎
道という印象しかなく、そのままカーブを進むとすぐ現道に合流します。
ここで探索は終了(撮影日2022年1月2日)