国道21号旧道(御嵩町次月)

2023年9月25日

岐阜県を通る国道21号は、1952年に制定された新道路法によって指定
されたもの。それより1つ前は国道8号に指定されていました。

今回は旧道路法時代から残る旧国道の一部をここに紹介します。

R21-1
旧国道のルート(国土地理院-地理院地図より作成)

昔の国道のルートはカーブが連続しているだけの昔ながらのルート。
戦前から存在しており、開通させるのに相当苦労したと思われます。

探索したルート以外は線形改良などによりほぼ消滅しており、通り抜ける
のも見つけるのもほぼ不可能。
スタート地点は×で、可児川を越えて△へ向かいます。

線形改良後にできたモーテル

スタート地点にあるのはナウいモーテルで、現道が出来た後に建てられた
もの。2022年現在でもGoogleで検索すると予約フォームが出てきます。
(当然予約は出来ない)

森の中へ消える旧国道(これ以降は探索不可)

モーテルから南の国道へ続く道は1970年代には存在していたらしく、
今はすっかり消えており探索も出来ない状態となっています。

モーテルから南西へ下る道
九十九折手前

モーテルを南西に進むと急な坂道が現れます。
道幅はかなり狭く、山の中の3桁県道を彷彿とさせます。

九十九折の坂

カーブしている区間は特に道幅が広く、ただの道ではない事がよく分かり
ます。路肩は土砂が積もっており、一部の反射板が埋もれていました。

可児川へ向かう
立派な石垣
道なりに進む
可児川に架かる橋
次月橋(おそらく2代目)

道なりに進むと橋を渡って可児川を通過し、現道に合流する形となります。
この橋は次月橋といい、昭和28年(1953年)3月に竣工したようで、
新道路法が制定されて間もないころに作られたようですね。
1953年以前にも橋があったようで、この橋はおそらく2代目の可能性が
高いですね(1947年の航空写真より)

旧道は橋を渡り左折するルート

南側から橋を渡り、左折する道が旧国道のルート。やけに道幅が広い田舎
道という印象しかなく、そのままカーブを進むとすぐ現道に合流します。

ここで探索は終了(撮影日2022年1月2日)

岐阜県の国道

Posted by KIKKA@SVD