岐阜県道17号旧道(各務原市須衛)
各務原市と関市を通る岐阜県道17号は今こそ快走路ですが、
昔は狭く地味な県道でした。
また、1959年に県道指定されたこの道は1970年に入って線形改良工事が
始まり、間もなく現道が供用されたため、県道としての歴史はとても短い
ものでした。
2023年現在、県道17号の旧道がどうなっているのかここに記録します。
1枚目国土地理院地図の須衛町側、赤線の始点より歩いていきます。
当時のガードレールは今も残っています。
道なりに進むとカーブミラーが現れます。ポールには「岐阜県」の表示
があり、県道時代に設置されたものと思われます。
この旧道は現道の上を通っており、見ての通り崖となっています。
ガードレールがない区間を運転するドライバーは怖かったでしょうね。
先程まで広かった道も峠に近づくにつれ段々狭くなっていきます。
トラックが通ろうものならすれ違いには苦労しそうです。
先程の狭い区間を通過したところで一旦現道と合流します。
少し進むと緑色のフェンスが見えてきますが、旧道の入口ではありません。
旧道はちょうどフェンスの上にある崖の上を通っています。
というわけで崖の上です。
この辺りは線形改良によって旧道はガッツリ削られ、現道が旧道の下を
通る形になっています
文章では分かりづらいと思うので、Googleマップの画像を参考に。
上記の地点から北に進みます。
自然に還りつつありますが、ガードレールは健在です。
山に近づくにつれ、道が分かりづらくなってきました。
ヘアピンカーブに差し掛かるあたりの写真です。
辛うじて線形が確認出来るくらい荒れていました。
カーブを曲がり切り、このまま現道に合流していきます。
2005年あたりは工事車両が出入りしていたそうですが、最近はそんな
気配すらなく自然に還りつつあります。
合流部分を振り返って写真を撮ってみました。右側の笹が生い茂っている
スペースが旧道となっています。